「生命力」 大和善信

講評 : 大西みつぐ

 鉢植えのサボテンもここまで成長してしまいますと、なんとなくグロテスクなイメージではありますが、「2体」がそろっておじきをしているところはユーモラスな光景にも転じていきます。それも簡単にスナップするのではなく、ほぼ被写体と同じ高さでしっかりフォーカスを与えとらえられています。そのことで、サボテンの植物としての生命力よりも「オブジェ」としての面白さが強くなってきたようです。シュールリアリズムの世界へと私たちを誘います。