「四川」大地震」 中嶋 恒

講評 : 大西みつぐ

 まだ記憶に新しい中国四川省の大地震(2008年5月)。作者はどのような立場でここを訪れたかは分かりませんが、シャッターを押したくなってたしまったのは、やはり写真の記録性とい本質が関わっているからでしょう。冷静なフレーミングは広角レンズの特性であるパースペクティブを強調し、ありのままに伝えることに成功しています。人が写っていない分、余計に自然災害の恐ろしさ、地球環境の変化というものを痛切に感じさせます。