「身を削る親」 鈴木辰彦

講評 : 土田 ヒロミ

 枯れ堕ちる老いたサボテン。そこから、振りし絞るように新芽が。そのドラマに留まらず、サボテンのごつごつして、少し性的なオブジェ性を捉えているのがいい。火鉢のような容器に、手荒にぶち込んだセッテイングも悲しい。