朝日新聞社賞  「凛として」 山田 康

選評 : 宮嶋康彦

 人物写真は被写体になった者の表情こそがモノをいう。この作品は祭の衣装を飾る女性の美しさが際立った。カメラマンは、多くの人ごみの中から、誰のどんな点に美を見出すのかが問われるもの。山田氏はこの人物を見つけて美を感じ作品に昇華させた。その美学は作品を観る者に共感を生むはずだ。