全日本写真連盟創立90周年記念祝賀会 開催!

  県本部委員長 中村明弘

 

12月5日、東京・有楽町朝日スクエア(有楽町マリオン11階)にて、全日本写真連盟創立90周年を記念しての祝賀会が開かれました。各受賞者、連盟関係者、各県本部委員長など、そして協賛メーカー各社から、ということで約200名が参加しました。

 

式典は、本部事務局長の勝又ひろし氏と写真家の安珠氏の司会で開幕。朝日新聞社代表取締役社長で全日写連名誉会長の渡辺雅隆氏と全日写連会長田沼武能氏のごあいさつがあり、続いて写真家の木村恵一氏が祝辞を述べられました。

ご病気で体調を心配されていた木村氏は車椅子から立たれ、ご自分で歩かれて演台に進まれました。会場は何か、ほっとした安堵感に包まれました。氏は、「時代が変わり、カメラも進化する中、しかし写真の本質は記録である。今の記録、日本の今を記録することが大事だ。」と、「記録」という言葉を強調されていたのが印象的でした。

この後、「支部対抗戦」「フォトグランプリ」の表彰と「功労者」表彰が行われました。

県内からは、「全日本フォトグランプリ」の優秀賞を鳥羽明氏(富士宮支部)が受賞。特選には益田武氏(個人会員)、入選に渡辺一夫氏(一般)が選ばれました。

功労者には、静岡県本部から畠仁史、柴山健一の両氏が選ばれ、表彰されました。(柴山氏は当日ご欠席)

懇親会が始まるまでの時間、ロビーでは、参加者の交流がなごやかに行われました。「フォトグランプリ」の静岡県審査をしてくださった大山健一郎と再会。「たくさん入って(入賞して)、よかったね、たいしたものだ。」と笑顔で話されました。各県から5枚(5人)ずつが集まっての激戦の中で、3人が入賞、特に鳥羽さんが優秀賞ということで、展示されている彼の受賞作「漁師の祭り」の前で記念撮影をしました。

 

全国の全日写連の会員数は、田沼会長の話では現在一万四千人ほどだとか。「二万人もいたころに比べればたしかに少なくなってはいるものの、わが国最大の写真愛好家の団体であることには変わりない。若い人には歳をとったら入ってもらえばいい」と、ユーモアを交えての話に少し明るい気分にはなったものの、足元の「今」をしっかり見つめることなしに100周年はあり得ないのではないかと、若干の老婆心も湧いてきたりした祝賀会でした。

 功労者表彰: 田沼会長より記念のプレートを授与される畠氏

畠氏と英伸三氏 (ロビーにて)