「孫と七夕祭り」 吉川正宏

選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

お爺さんのがっしりとたくましい片腕に抱えられた女の子。初めての七夕祭り。この二人の笑顔がすべてである。後ろの七夕飾りとのバランスも良く、メインの二人を引き立てている。西日を受けた二人の赤みを帯びた肌色と、女の子の服、テント、七夕飾りの大きなボンボンなどの赤色が、息苦しいような暑い夏の夕べを感じさせるが、白い吹き流しが風に揺れ、わずかに涼も感じさせている。

「孫と七夕祭り」 吉川正宏