「愛しい時間」 矢島一美

選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

作者は、この光景に「愛しさ」を感じた。大きなボール(バランスボール)を転がして遊ぶ親子。その大きなボールが宙に浮かんだ瞬間をとらえた。作者の心が捉えた写真である。

「愛しい時間」とはこの親子が過ごす時間そのものであることは明白であるが、この写真を見ていると、ボールが宙に浮かんだこの刹那こそが、なんともたまらなく「愛しい時間」なのだと、思えてくる。さわやかに心に響く写真である。。

「愛しい時間」  矢島一美