「旅の休憩地」  馬渕 好彦

選評 : 全日写連関東本部副委員  山田 康

 低い丈の花(スナビキ草)が何千キロも移動する蝶(アサギマダラ)に一時の休憩場所を提供している。花と蝶と美しい自然の中に1台の自転車を置いていることにより、そこに人との関りが示されていて、その演出の上手さがこの写真の魅力を大変高めていると思いました。空の白い雲の描写が写真を柔らかくしており、これがプリントに現れていて、作者の力量の高さを推し量れる作品と感じられました。