「8月9日」  望月 鋹行

選評 : 全日写連関東本部副委員  山田 康

 75年前の8月9日、午前11時02分長崎市に1発の原子爆弾(ファットマン)が投下され、大勢の方々が亡くなりました。平和を願う祈りの像、破壊されずに残された教会のレンガの壁、長崎の鐘からなるこの組写真は、今の私達は歴史から目を背けてはならない教えを提示すると同時に、亡くなられた多くの人々への鎮魂歌でもあります。私達の今ある平和な時代から未来の人達への忘れてはならない黙示録ではないでしょうか。