「初デート」  馬渕好彦

選評 全日写連関東本部副委員    山田 康

 夕闇せまる海辺に若い男女が何する事も無く佇んでいる。男の子は海に小石を投げその瞬間水面が小さな跳水となっているのが静かな海面を更に強調している感じだ。二人の男女はまだ若々しい年代のようで画題のとおり「初デート」がまさにぴったり。我々もこの様な時代があったのだろうか。既に遠い昔になり記憶すらない(作者は昔を思いだした)。何としても夕景の美しい風景でありいつまで見ていても飽きない写真である。