私たち全日写連静岡県本部主催の静岡県写真展審査、新春写真講座講師等々で、たいへんお世話になっている写真家土田ヒロミ氏が写真展「ウロボロスのゆくえ」を開催されます。ご紹介させていただきます。   (県本部 中村明弘)
 会期:2021年11月29日(月)~2022年1月17日(月)
 会場:キヤノンギャラリーS(キヤノンSタワー1F)
    東京都港区港南2-16-6(CANON S TAWER)

 ウロボロスのゆくえ (フライヤーより)
1989年、世界はまさに大変革を迎えていた。
ベルリンの壁崩壊、天安門事件、湾岸戦争の拡大、日本では昭和天皇の崩御、美空ひばりの死。世界、日本における戦後秩序の終焉が自明になった年である。そして1995年、日本経済はバブル崩壊する。
そんな歴史の潮目を肌身に感じながら私は、二つのプロジェクトを開始しようとしていた。1991年から始めた「産業考古学」と1993年からの「Fake Scape」のシリーズである。前者は、高度成長経済を支えてきた基幹産業の生産現場のドキュメント、これを追いかけるように始めたのが、都市郊外の国道沿いに展開するロードサイド店舗の風景の撮影プロジェクト。これらを1990年代に、断続的且つ併行的に継続していた。(後略)