「待っていた開花」  勝又説夫

選評:全日写連関東本部委員長 江連 康晴

なんともほのぼのとするシーン。ホテイアオイが花開き、やっと咲き始めたな~と愛でる表情がほほえましく伝わってきます。日常の生活の営みの中での一つの出来事がこのように映し出された作品から、ホット安どの感がよぎる情景として映し出されています。おばあさんのしぐさ、視線の先のホテイアオイ。そして右奥には家屋とトラクター。ひだり奥には刈り取った稲が干してあり、何をとっても無駄のない背景状況のフレーミングで、秋の日差しを受けた一枚の光景を作品に仕上げています。