「10m見上る」  中野杏子

 高所でおこなう圧巻のパフォーマンスをスケール感よろしく捉えた迫力の一枚。固唾を飲む観客の表情、無駄のない画面構成、見事なシャッタータイミングとコンテストテーマである「大道芸の街 静岡」を凝縮した作品に仕上がっています。秀逸だったのは撮影ポジション選び。背景にあるビルやマンションと変わらぬ高さでバランスを取る演者とほぼ同じ高さから撮影したことで高所パフォーマンスの臨場感が迫力を持って伝わってきました。