「黄昏の街」神尾一
作者コメント : 神尾一
上京すると何故か締めはいつも銀座。新入社員時代が懐かしいのだろうか?ここも働いて居たビルの近くで、良く通勤路に使って居た。この日は夕日がきれいで、ビルの外壁やウィンドウへの映り込み等も幻想的であった。そんな中で一際異彩を放つこのルイビトンのビルに惹かれて、暫く光の当たり方を見て居たら運よく若い女性がこちら側に来るのが目に入り、慌ててシャッターを切った。人が通り掛るのを待って撮るのは嫌いだが、夕日に輝くビルの外壁と、内側の照明の明るさが、両者共にマッチングする時を待っていたら、人通りの少ない銀座の裏通りで人が通り掛った、と、言う運の良い一枚。これから華やかな夜の街の幕開けだが、筆者には無縁の世界なので一枚シャッターを切っただけでこの場を後にした。