「帰航」 川島史也
選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘
湾内を巡る観光船だろうか。船は静かに船着き場に船体を寄せ、係留ロープを持った船員が今まさに桟橋に飛び移ろうかというその場面である。ロープの輪が印象的だ。船員は女性のようでもある。海は静かに光り、遠く対岸の建物や観覧車などが霞んでみえる。無事運航を終えた安堵感のような、そして小さなイベントを終えようとする一抹の寂しさのようなものが静かに伝わってくる作品である。船を右に寄せ、人物をそっと添えるようにしたフレーミングが生きている。

「帰航」 川島史也
選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘
湾内を巡る観光船だろうか。船は静かに船着き場に船体を寄せ、係留ロープを持った船員が今まさに桟橋に飛び移ろうかというその場面である。ロープの輪が印象的だ。船員は女性のようでもある。海は静かに光り、遠く対岸の建物や観覧車などが霞んでみえる。無事運航を終えた安堵感のような、そして小さなイベントを終えようとする一抹の寂しさのようなものが静かに伝わってくる作品である。船を右に寄せ、人物をそっと添えるようにしたフレーミングが生きている。