「路上に咲いた物語」 加藤利光
選評 : 神尾一(支部選評担当)
静岡の大道芸会場での一こまだそうである。会場の地面にカラーチョークか何か絵具で似顔絵を描いているのであろう。描かれたエキゾチックな美人の顔立ちからみると、この画家は外国の方か?主題は勿論この美女の顔であるし、副題は絵描きさんで、その関係性は明確で、作者が何に目を魅かれたのは一目瞭然、アングルと言い、距離感と言い非常に上手い作品である。ただ、バックの方に何やら人影らしきものがうっすらと見えるので、恐らく見物人達が視覚的に邪魔だと考えてバックを焼きこんだのであろうがもう少し浅めの焼きこみとして、この絵描きさんと周りの見物人との繋がり、若しくは当日の会場の雰囲気、空気感、生活感等が感じられれば更に素晴らしい作品となるのではないだろうか?

