「高山の異邦人」 藤田寛司

講評: 大西みつぐ

 作者ははじめ高山そのものがテーマであったのではないでしょうか。しかし、あまりにも外国人旅行者が多く、目に入ってくる。ではこの際撮ってみようかという気分になってくる。そうした「方向転換」もまたよいものです。あらかじめ出来上がっているイメージに合わせて撮ったところでガイドブックにかないません。土地と人との関わりを素朴に表現していくのは基本です。真ん中の写真がなんとなく不思議です。