「記念写真」 勝又鎮雄

講評 : 土田 ヒロミ

 赤い毛氈の長い石段。おひな様と記念写真をスマホで撮ろうとするところを横からスナップ。スマホのモニターには不完全な曖昧な映像。持つ手も全体がピンぼけに。このボケが背景全体の細々したものから浮遊してリアルを失ってシュールである。