「干物屋店先」 矢島 一美

選評 : 全日写連関東本部委員 中村 明弘

干物作りの作業場の空間が、働く二人を含めて克明に描写されている。太い梁(はり)や周囲の壁に掛けられた様々な額から、この場所が単なる作業場でないことが見て取れる。カメラを低く構え天井まで入れたフレーミングが成功した。ここまで細密な描写はデジタルカメラのすごいところであるが、写す人の想いがあってはじめて撮れる写真である

「干物屋店先」  矢島 一美