「狂宴」 奥島美樹

 選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

激しい写真である。爆発的な歓声と奇声が聞こえてきそうだ。どんな集まりなのかは不明だが、若い女性たちのこんな姿も珍しいものではなくなった。ただそれに出会いカメラに収められるかどうか。そんなチャンスをものにした作者もまた「この中に」いてもおかしくない存在だったのかもしれない。手前のブレボケ人物たちの後ろには、ピシッとピントが合っている。その彼女たちの表情がこの瞬間を謳歌して開放的で美しくもある。もう少し左に回り込み、ちょっとだけ低い位置から撮影できれば最高だったかもしれない。

カメラは現代の生き証人として時代を写していく。それはプロの写真家に任せておけばいいというものではなく、私たちアマチュア作家であってもできること。この写真もそんな一枚になる要素を持っているのではないかと思う。

「狂宴」 奥島美樹