「僕もお手伝い」 遠藤 啓

選評 : 全日写連総本部顧問 日橋 義雄

この作品を見るとすでに刈り取られた田んぼ、それからまだ刈り取りが終わっていない田んぼ、ちょっと大平原のイメージです。ところでこの稲刈り機1台で収穫するんでしょうね。これが一休みしている状態なんですかね。だからお爺ちゃんが子供が来たんでね、子供をこの稲刈り機の上に乗せてね満足している感じです。これは普段ちょっと都会では見られない風景ですね。ここぞとばかりに素早くお撮りになったという事。この子供さんを乗せてね本当に動かしているのかな?なんかエンジン音が聞こえてこないんだけども、もし子供さんを動かしているんだと面白いやね。で、この一歩手前、男の人も収穫した稲の袋をどこかに運ぼうとしておりますね。もっか真剣に働いております。この二組を、まさにすかさず撮影したという感じですよね。で、この作品を見るとねこの先が見たくなるんですよ。まぁこれ組写真になってないけどね。それでね、じっくり見てると物語性を感じるんですね。そういうさらに隙のない完成したものに仕上げてくれると、なお良いと思います。

 

「僕もお手伝い」  遠藤 啓