「虚構空間」  神尾 一

選評 : 全日写連関東本部副委員 神尾 一

 一言で言えば、光のアート空間の様な所で、テーマ毎に分かれた部屋をさ迷い歩いて(AI+動くプロジェクションマッピング)と、言う様な、動く光のアートである。各部屋毎のテーマは、水であったり、花であったり、動物等色々あるが、これらが静止画像ではなく常に壁面や天井、床の上を動きながら、色や形を変えて行く上、来館者が別室で描いた絵も追加されて行くので一期一会の面白さも有る。高齢者の筆者には、会場の暗闇に目が慣れるまでには時間が掛かり、鏡の仕切り板や、ガラス玉のすだれ状の仕切りにぶつかりながらの苦しい撮影で、ISO1600でも、1/5~1/10程度、鏡の壁に寄りかかりながらの撮影に苦労した。この作品は、流れ落ちる水をテーマにしている様で、少女達が、滝つぼを流れ落ちる清流と戯れて居る様な感じが面白くてシャッターを切った。