「天空ホバリング」 竹之内範明

 選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘 

 小さな小さな虫のホバリング。彼(彼女?)がこの大空間の中にこうやって、立派に存在しているという、当たり前のことを見事に表現している。撮影状況はわからないが、背景の山、海、空、雲が実にうまく画面に入った。計算して撮れるものでもないだろう。偶然が創り上げたチャンスを見事に、作者の世界にした。ところで、あの小さな虫にはこの大風景は見えていたのだろうか…。