「力走」 渡邊修一郎
選評:全日写連関東本部副委員 神尾 一
穏やかな春の日差しの中を必死になって自転車をこぐ自転車のロードレースでの、文字通りの力走ぶりを見事に切り取った一枚である。走行距離はマラソンと同じと言うし、結構きつい上り坂なので、選手たちには苦難のレースだろうが、観る側としてはほっこりとした気持ちになる。青空に浮かぶ雲の形や、コントラストも良いし、天地のバランスもこれで良いのではなかろうか。又、これは偶然であろうが、ライダーたちの来ている競技用スーツの色も各々が違った色なので画面に変化を与え、躍動感が伝わって来る。爽やかな良い作品である。