「夜を掴む手」 齋藤成伸

 選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

 スパッと切り取った強い作品である。信号待ちの若い女性たちの一団。一杯やってこれからカラオケへでも行こうかというのかもしれない。仲間の背に伸ばされた一人の女性の腕の先…、赤い爪にドキッとする。いわゆる「ネイル」。夜の街を闊歩する「魔女の長い赤い爪」は、一体何を象徴しているのだろうか。作者の小気味いいシャッター音が聞こえてくる。