「仲良し」 加藤利光

講評: 大西みつぐ

 先方が勝手にポーズしてくれた記念写真だといえばまさにそうなのですが、やんちゃ盛りの男の子たちが活写されています。昔に比べればござっぱりとした服装や顔つきではありますが、やはり個性がそれぞれにじみ出ているようです。ちょっと距離を置いた右手の子どもが特にいい。プリントの色調が「土」っぽい色にコントールされていて、逞しく野に出て遊ぶ子どもたちの存在がしっかり印象づけられます。