「いっぷく」 宮﨑浩次

講評: 大西みつぐ

 写真をつくろうとするあまり、原点でもあるコミュニケーションを忘れてしまう方も多いようです。こうした場面では、人と誠実に関わることなくして「作品」など生まれるはずもありません。おばぁちゃんの「よく来なさった」という笑顔が自然で素晴らしい。そうした表情に見合う、前後の素朴なレンズのボケがまた美しい。こうして手を延ばして茶をすするぐらいの関係に立つことで、営みがしっかり見えてきます。