「梅林で会った少女」 池田三吉

講評 : 土田ヒロミ

 実に清楚な、春を告げる花、それも紅梅の色香もほんのりと漂わせている。撮る側の、柔らかなやさしいアプローチが、少女の気持ちを打ち解けさせたのだろう。ベテラン振りを感じる。全体の色を抑え気味にして、リボンの赤を利かせたのは、よかったが、紅梅の幹の位置にもう少し配慮が欲しかった。