写真展の会期:平成25年10月29日(火)~11月3日(日)

会場:グランシップ6階 展示ギャラリー1

◆審査総評 写真家 土田ヒロミ氏

日本一のアマチュアカメラマン王国の静岡は、質量とも揺るぎないことを再認識した審査だった。静岡に限らないが、銀塩からデジタルへの移行時期の2000年初期、プリントの質の低下、モノクロの減少などがあったが、今やデジタ技術を習得しカラー、モノクロ共に高い質に至っている。

作品内容 : カラー、モノクロ共に人物の街角スナップショットが減少している。肖像権の問題が、影響しているのだろう。それに代わって、撮影了解を得たポートレイト風スナップが多く見られる。人物スナップ写真の減少は、風景写真の比率の伸びとなって現われてきている。

組写真は、デジタルでカラー表現が自在に出来るようになったこともあり、色彩を表現要素として採り入れた作品が目立ってきている。デジタルにより、表現可能域が大幅に拡張されたので、より一層、多様性ある表現がみられるようになってきている。デジタルプリントは銀塩暗室に比して、その習得が容易で上達も早いことから、コンテストなどにおける競争は、熾烈な様相を呈してきたといえる。今後の更なる研鑽に期待したい。