「ひと休み」 鈴木静子

講評 : 土田ヒロミ

 手前に配した二人は、まるで写真家の視線を代行するように配したようだ。ボランテアを集めての棚田に田植風景。都会からの素人の騒々しさが中心になってしまうところだが、この風景の美しさ―空を映す棚田、谷間の海、垣間見える港町―という大きな構造を持つ風景に二人は導いてくれる。