「彼岸花」 青木榮子

講評:土田ヒロミ

 白色彼岸花の最盛期。花の植生を大事にしながら、怪しく華麗な華のイメージを捉えている。縦位置というフレーミングは、状況説明は不得意だが、ものの抽象化を生ぜさせるものだ。立ちのぼるような彼岸花の左右を固める野草の質感を彼岸花以上に大事してプリントしている。左右の大胆なフレーミングも、より縦位置効果を上げている。