「日々の場所」 漆畑昌弘

講評:土田ヒロミ (写真の説明は左から1、2、3とした表記で統一します。)

 日本の都市の中心からはずれると、その空間は、多くのノイズの集積から成り立っている。垂直線、横、斜めの線が交差。それらが視界を塞ぎ、視線は、宙を泳がされてしまうのだが、このように写真化してみないと、その事実に気付かされない。そういう意味で、おもしろい作業だ。3が1・2と空間のスケールが異質なのが気懸りだ。