「至福のとき」 青木榮子

講評:土田ヒロミ (写真の説明は左から1、2、3とした表記で統一します。)

 喫茶店の無為な一時、というか怪しさで繋がっている面白さがある。写真的には、個々に距離がある。3の不明な、怪しいイメージをなんとか生かしたいという少し強引なやり方が気になる。特に1は、説明的過ぎる。タイトルに合わせて組み込んだ感じが在る。むしろ3の同質のカット違いでよいのでは。海に向かって無心にメールする女、それを見つめる2の猫。怪しさを増幅したい。