「盛夏」 鈴木喜博

講評: 大西みつぐ

 組写真のイメージの流れというもののツボを心得ている方のようです。葉っぱの広がり、広い背中に汗、日陰で休む人の足と帽子や扇子。それぞれがオーバーラップしながら見事に重なっていきます。そうした手慣れた手法とよくあるテーマというところが少々新鮮さを失ってはいますが、写真がこれだけきれいだと、やはり特選まで上りつめていくのでしょう。それもまたテクニックではありますが。