「孫の幸せを祈る」 勝又瑛子

講評:土田ヒロミ

 春、白梅の下、それにも勝った柔らかな白い命、降り注ぐ春の光の中で神々しいばかりである。それに加えて、デジタルによる肌の表現が丁寧になされていて、柔肌の滑らかさを一層に引き立てる質感がいい。光は、天空の中心にあるのであろう。おじいちゃんの表情は影になっているが、赤子に降り注いでいるスポットのような光は福音のようにも見える。美しい世界がここにはある。