「語らい」 山本敦美

講評:土田ヒロミ

 境内での祭の準備か。引山に身体を預けて話す二人は、祭を仕切る村の役員であろう。今年も祭を執行出来る喜びの二人の表情には、忙中閑あり。周辺には、こどもたちや荷物を運び入れる若い女、おそらく雑然としているのであろう。祭の宵の賑やかな雰囲気がよく伝わってくるフレーミングがよい。