「残暑」 勝又鎮雄

講評:土田ヒロミ (写真の説明は左から1、2、3とした表記で統一します。)

 主なる対象をフレームアウトする大胆なフレーミング。一枚一枚に完結する物語性が少なく、感覚的で若々しい。意味的には、写真1・2は羊と少年が繋がり、写真2・3は、夏から晩秋の季語で結びつけられている。その中心に少年が、左右の両写真のバランスをとっている構造。上手な組み合わせである。