「助け出された神様」 笹沼昭二

講評:土田ヒロミ

東日本大震災後の復旧風景だ。日常的に決められた場所にあるべきモノが全くそこからから離されて在ると、それ自身が持つ意味性が喪失されオブジェ性が際立つもの。しかし、この聖なるイメージのこのイコンの場合は、逆に意味性が強く作用している。此の様なところでナニしていたのだ!笑っている場合か!といいたくもなる。しかし、自然の暴力は、人間の都合などおかまいなしだよ、「學べ!」という教訓にも見える風景だ。パンフオーカスにして背景の惨事を克明に見せているのがいい。