「吉日・節分祭」 遠藤 啓

講評:土田ヒロミ

 賑やかな祭事だったらしい、現場が乱れている。長い石段のある広い境内での節分の豆まき行事を終えて、ホッとくつろぐ関係者(中)。そんな雰囲気は、不自然なほどの大きな空間を取込むことで感じさせる。(左)は(中)の本殿を仰ぐような空間、(右)は(中)の本殿から見下ろす空間、この(左)(右)に(中)を挟んで組むことで三枚が恕リがり、境内の大きな空間をイメージ出来る効果を生み、そこに漂っていたまつりの余韻をも表現している。